浴室、トイレ、キッチン……水回りのタイルの汚れを手軽に落とすには
キッチンや浴室、洗面所、トイレなど、住まいの至るところで使われている「タイル」。見た目が良く清潔感がありますが、実際には意外と汚れているものです。特にタイルの隙間を埋める「目地剤」には細かい穴がたくさんあり、コーティングが甘いとカビの温床になることもあります。今回のコラムでは、水回りを中心に使われるタイルを効率よく掃除する方法と、その注意点についてご紹介します。
汚れの種類別、タイル清掃のポイント
タイル関連の汚れでもっとも多いのはカビです。高温多湿を好むカビにとって、お風呂など水回りのタイル目地は格好の棲みかになります。カビ以外では、水アカや埃などが主な汚れの原因になります。
タイルのカビ掃除
お風呂場の場合、カビはシャワーをかけながらブラッシングすることで退治できます。温度を50℃ほどまで上げ、90秒間ほどかけ続けてからブラッシングしましょう。それでも黒く残ってしまうことがありますが、それはカビが死んだ後に残る色素です。
色素が気になる場合は、「ゼリー状のカビ取り剤（漂白剤）を塗布して放置する」「キッチンペーパーにハイターなどの液体塩素系漂白剤を浸み込ませて貼り付け、ラップで乾燥を防ぎながら放置する」といった方法でかなり改善できます。カビが浸透している深さによって、放置する時間は変わってきます。
【注意点】
塩素は人体にも有害なので、使うときはしっかり換気をするようにしましょう。マスクや手袋、眼鏡などをしておくと安心です。特にお子さんがいる場合には、絶対に近づかないよう注意してあげてください。
タイルの水アカ掃除
白色の水アカは、水道水に含まれるカルシウムや石鹸が付着し、水分が蒸発した後に残った成分がこびり付いたものです。成分が結晶化してしまっているため、普通にこすり洗いしただけではなかなか落ちません。
大事なのは日頃から掃除を行い、水滴が付着した状態をそのまま放置しないことです。水アカ汚れがそこまでひどくなければ、中性洗剤や弱アルカリ性洗剤でも落とせます。「酸」などの強力な洗剤を使うと、素材の劣化や金属部の変色を招くことがあるので注意が必要です。頑固な水アカが発生しないように、こまめな拭き掃除を心がけましょう。
【注意点】
タイルの場合、水アカがひどいからといって硬いもので何度も擦ってしまうと、表面が剥げたり傷が付いたりしてしまいます。またタイルは「洗剤焼け」が起きやすく、洗剤を塗りっぱなしにした状態で乾燥すると大変なことになるので、注意しましょう。
タイルの埃掃除
玄関の床などに使われているタイルは、埃や砂、泥などで汚れていきます。年月を経ると汚れが重なって掃き掃除だけでは落としきれなくなっていくので、拭き掃除も織り交ぜるとよいでしょう。
タイルの拭き掃除では、メラミンスポンジが効果を発揮します。汚れたタイルを水で濡らし、メラミンスポンジで軽くこするだけでかなりキレイになります。タイルの目地は摩擦に強いので、こすり洗いしても問題ありません。洗剤不要なので、玄関など水が使いにくい環境で特に有効です。
【注意点】
玄関掃除でものを動かしながら掃除するのは手間なので、最初に玄関にあるものをどけておくと効率的です。また、拭き掃除の前にはしっかり掃き掃除をしておきます。ここで砂などをどけておかないと、水を使って掃除した際に砂と水が混ざって泥汚れになってしまいます。
頑固な汚れにはプロのクリーニングを
タイル清掃は細かい作業になるため、手間に感じる方も多いのではないでしょうか。汚れがひどいと負担も大きくなるため、億劫でなかなか手を付けにくくなってしまいます。そんなときは、プロのハウスクリーニングサービスを使うという選択肢もあります。一度プロの手でクリーニングしておけば、その後の掃除は格段に楽になるため掃除のやる気も湧きやすくなるでしょう。
神奈川県川崎市のアイ・クリーンサービスでは、水回りのタイル清掃をはじめとしたハウスクリーニング全般を承っています。多くの業者が使用しているような「強力な洗剤」に頼らず、人体や環境に安全なエコ洗剤・天然植物洗剤を使ってカビや汚れを落とすので、お子さんがいるご家庭でも安心です。キッチンやお風呂などの部分的な汚れはもちろん、お住まい全体の清掃にも対応できますので、ぜひ一度ご相談ください。
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