エアコンクリーニングしたばかりなのに、まだ臭うのはなぜ？
業者を呼んでピカピカにクリーニングしてもらい、きれいになったエアコンをいざ稼働させてみたものの、「あれ？なんだかまだ臭いが残っている……」ということがしばしばあります。もちろん、清掃が不十分で汚れが残っているというわけではありません。実はこれ、お部屋の空気の臭いが関係している可能性があります。
こちらでは、神奈川県川崎市・横浜市を中心にハウスクリーニングを行う「笑顔のおそうじさん」がエアコンの仕組みを解説するとともに、お部屋の空気の臭いを除去する方法をご紹介します。
エアコンから冷風が送られてくる仕組み
これから夏になるにつれて冷房が欠かせなくなってきますが、ではエアコンがどのような仕組みで冷風を送り出しているかご存知でしょうか？空気には「熱」が含まれています。エアコンは室内の空気を取り込み、この熱を取り除くことで冷気をつくり、それを再度室内へ送り出しています。「エアコンから吐き出される空気は外気から取り込まれたもの」と思われがちですが、実は室内の空気を取り込み、冷気に変えて吐き出す仕組みなのです。
ということは、どういうことか。つまり、もともとの室内の空気が臭う（きれいではない）なら、エアコンから送り出される空気も臭う（きれいではない）ということです。エアコンクリーニングをしたのに臭いが気になるということは、お部屋の空気自体に原因があると考えられます。
お部屋の臭いを除去する方法
室内で喫煙することがあるお部屋、犬・猫などのペットを飼っているお部屋、キッチンに隣接しているリビング……。もともとの臭いの原因を取り除かなければ、いくらエアコンクリーニングをしても改善されません。これらの臭いを取り除いてクリアにする代表的な方法をご紹介します。
吸着剤
吸着剤は、表面に他の物質を集めて吸い寄せる働きのある物質です。食べ物の湿気を防ぐために菓子袋などに同梱されているシリカゲルやシリカ・アルミナなどは吸着剤の一種。脱臭する吸着剤としては備長炭や活性炭などが有名です。とくに臭いが気になる箇所やエアコン付近に吸着剤を置くことで、悪臭を取り除けます。一定量の臭気を吸着すると効果が弱まるので取り替えは必要ですが、見た目に判断しづらいのが難しいところです。
芳香剤
アロマや香りを放つことで嫌な臭いをカバーする薬剤です。市販の芳香剤を使用されているご家庭も多いかと思いますが、芳香剤に根本的な消臭効果はなく、臭いをごまかす「感覚的消臭」となります。好きな香りを取り入れれば部屋中がいい香りになりますが、消臭効果がないのがネックで、芳香剤を置いたことで臭いが混ざり、かえって不快感が増すということもあるでしょう。
オゾン
臭いを分子レベルで酸化させて分解し、臭いのない物質に変化させる仕組みで消臭します。とくに体臭やペット臭、トイレ、タバコ、下水などの臭いに効果を発揮しますが、いわゆる人工的な臭い（香水、排気ガス、塗料など）には効果があまりできないという側面もあります。また基準を超えた濃度のオゾンは人体に悪影響があるため、扱いは難しいと言えるかもしれません。
フィトンチッド
フィトンチッドは、植物から発生する消臭や脱臭効果のある化学物質です。例えば、森林には動物のさまざまな死骸や排泄物などが溢れていますが、そのような悪臭は感じられませんよね。これはフィトンチッドのもつ消臭作用が働いているためです。化学物質と言っても、有害な微生物などから身を守るために植物自身がつくり出している成分なので安全です。
さらに、フィトンチッドは交感神経の働きを抑えて興奮を落ち着かせたり、脳内にアルファ波を発生させて精神を落ち着かせたりする効果があることも科学的に証明されています。森林浴をすると心が浄化された気分になるのは、フィトンチッドの癒し効果のおかげです。自然の力を取り入れるフィトンチッドは、人にも環境にも嬉しい消臭方法と言えます。
空気の臭いを除去してエアコン風をクリーンに
室内の臭いを取り除くにはさまざまな方法がありますが、ご家庭の消臭にはとくに安全で健康にもよいフィトンチッドがおすすめです。川崎市・横浜市の「笑顔のおそうじさん」のハウスクリーニングで使用している薬剤にも、フィトンチッドを活かしたものがあります。お部屋の悪臭を取り除き、部屋中をクリーンな空気でいっぱいにしましょう。
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